今回は宮本デンタルクリニックの土地検討についてのご紹介します。
クリニックに限らず建築計画の際、土地を取得される場合、この土地に自分の理想とする建物が建つのか分からないと思います。
イクスデザインでは、土地の検討段階から計画のご相談に乗らさせて頂いております。
候補地が出てきた段階で敷地を確認させていただき、その土地に希望の建物が建つのか検討します。
クリニックの場合
・計画している内容が全て盛り込める建物が建てれるかどうか
・通りからの視認性はどうか
・光の入り方
・駐車場台数
・法的な問題や特殊な条例はないかどうか
など、敷地の面積だけでは判断が難しいケースが多いと思います。
宮本デンタルクリニックで出てきた最初の候補地は比較的街中の奥に細長い敷地での計画でした。
敷地面積は充分すぎるほどあり、セオリー的に手前に駐車場、奥に建物にしてしまうと建物が奥まりすぎて視認性が悪くなる敷地でした。
ご提案させて頂いたのは建物を前に出すために敷地の奥にスタッフ駐車場を設け、道路側の駐車場は患者の必要台数のみとし、道路からの視認性を高める配置としました。
交通量や視認性という点では良い土地でしたが、エリア的に競合が多かったり、他にもいくつかの問題が見えてきたため、次の敷地を探すことになりました。
次に出てきた敷地は現地調査させていただいたところ、あまり交通量もなく、敷地の形状が異形だったためプランをするまでも無く計画が難しそうな敷地でした。
そして最後に出てきた敷地が郊外の商業施設に隣接する敷地でした。
診療圏調査や隣の商業施設からの視認性など周りの環境はとても良さそうな敷地でした。
道路側の間口が少し狭かったので、配置計画をどうするかを先生と検討していきました。
・道路に対して建物の正面を持ってくる案
・商業施設に対して建物を正面を持ってくる案
の2パターンの検討を進めていきました。
今回の敷地は商業施設の大きな駐車場の出口が計画地の横だったため、出入りする車に対して視認性を出しやすい敷地でした。
セオリー的に道路に正面を持ってきた場合、敷地の形状で建物が道路に対して並行にするのが難しく、また駐車場の台数が取りにくく、患者の駐車スペースの後ろのスタッフ用駐車場を配置するしかない形状でした。
また道路側が西向きのため、西陽があるので窓の大きさをどうするかなどのデメリットがありました。
最終的には建物を商業施設側に向け、かつ道路側へも視認性を持たせる外観デザインとしました。
建物の角に待合室を設け、道路側、商業施設側の両方から見える配置とし、勾配のついた大きな庇を同じく角に設けることで視認性を高める外観デザインとしています。
今回は最初の敷地の検討に時間があったのでCGまで作っていますが、人気のある地域での土地購入にはあまり判断に時間を掛けれない場合もあります。
その場合は平面プランのみをすぐに作って、まずこの敷地で問題なく計画ができるかを判断できる様なプランを作ります。
そして、購入決定をしてから再度じっくりと平面計画やデザインを協議して進めることもあります。
イクスデザインでは土地取得の段階から施主様と伴走して頂くこともよくあります。
建築は敷地だけ見ても判断が難しい場合が多いです。
そこを判断が付く様に今までの経験を活かしてご提案をしていきます。
執筆:イクスデザイン 小林正和
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